アイデアを生み出す方法は2つあると思っていて、一つは自然にアイデアが浮かんでくるというもの。 もう一つはアイデアを意図的に生み出す・創り出すというもの。

この本では意図的に生み出す方法と、自然にアイデアが浮かんでくるような環境の作り方を解説している。 観察・体験することの大切さ、プロトタイプ制作やチームで作業することの有意さを、具体的な例を挙げながら解説している。

意図的にアイデアを生み出すにはどうすればいいか。対象を徹底的に観察・体験して、チームでブレインストーミングを行う。ブレインストーミング参加者が専門知識を惜しげもなく提供する。技術同士をリンクさせる。出てきたアイデアを実際にプロトタイプで具現化する。このサイクルを回して改良を加える。たったこれだけ。 似たようなことは日本の多くの組織で行われてると思うけど、最後に著者も述べてるように”全てを”実施してるところはないんじゃないかな。ネットとか見る限りだとKayacはやってそう。

今だとまさに iPhone, iPad がこの本の実践例なんじゃないかな。ユーザーに素晴らしい体験を提供してると思う。 技術を組み合わせてユーザーにこれまでにない体験、複雑さの排除を提供する。それがイノベーションを起こすということ。 技術は重要な一要素ではあるけど、その技術をいかに活用するかが大事。