21世紀のおすそ分けを考える。
ちょうど1か月くらい前に浮かんだアイデアに、「21世紀のおすそ分け」というのがあった。
都市部では廃れてしまったのか、ただ単に僕が今住んでいる町のそういったコミュニティに入れていないだけなのか分からないが、今の町で一人暮らしを始めてから一度もおすそ分けなるものを体験したことがない。
僕は八丈島の中之郷地区で小学生時代を過ごしたが、そこでは例えば小学校の帰り道で完全なる道草を食っていると、畑のおっちゃんがスイカをくれたりした。しかも2つ。おっちゃん持てるかどうか考えてくれよ。とか、小学校の近くにあったビニルハウスでなんかビデオ撮影するから出演してくれと頼まれて、パッションフルーツをなでなでするだけの簡単なお仕事を済ませたらご褒美にそのパッションをもらったりした。
教員住宅の隣の家との夕飯交換みたいなものはしょっちゅうあったし、でかい魚釣ったからあげるよ(捌いてよ)と言われて、母が作った刺身をお皿に盛って魚をくれた上の階の先生の家に持っていったりもした。
高専の寮では実家からの贈り物とかお土産とか、そういうのの交換がたまにあって、旅行せずともその土地の名産(というほどでもないもの)を食べれた。うまかっちゃん・笹団子・長野りんご・秩父源流水・信玄餅・草加せんべい・そーきそば・福島柿・お母さんのモツ煮・ジンギスカンキャラメルなどなど。
が、一人暮らしを始めてからは一度もそういったことがない。無いからといって不便でもないし、さみしくもない。全くさみしくない。
ただちょっとだけ日々の生活に、驚きというか、変化というか、発見というか、そういうものが少ないなと思う。いや日本橋・八重洲・銀座で少しお金使えばほぼ代替できてしまうんだけどね。
そこで21世紀にあったおすそ分けを考えようじゃないか!と思い立って、スマホ使えば写真とか動画とか位置情報とかで面白いことできんじゃね?とか考えたんだけど、とくに面白いことになりそうもないなーという感じでとん挫している。よくあるクラシファイドサイトみたいなリスティングするだけみたいなつまらないことやっても仕方ないしなーという感じ。
何かおすそ分けにまつわるエピソードがあればぜひ教えてほしいな。コメントでもTwitterでもFacebookページでも。