四川旅行記 - 1日目 成都到着、パンダ基地
成都についたのは現地時間の22時半ごろ。すでに市内行のバスは終わっていて、タクシー乗り場には推定50mの長蛇の列ができていた。
最後尾に2列で並ぶ。すぐに私の後ろにも外人さんが並ぶ。タクシー乗り場は同時に8台くらい止まれるようにできていて、流れるように人を乗せていくが、それでも列が進むのは10秒で1歩くらい。地道に進む。
と、どこからともなく現地人がすーっと私の前に割り込む。
コイツどっからきたんだ?列の両脇は柵だが、乗り越えられない高さじゃない。柵乗り越えてきたのか?いやバカな。そんなことを気付かれないでできる荷物の量ではない。
簡単なことだ。列の間をするする通って行けばいいのだ。その男は列の間を通れなくなると列に割り込み、隙を窺って再度列の間を進んでいく。あっという間に彼はタクシーに乗った。よく見ると他にも当然のように列の間を通って行く人がいる。
まあどこにも2列で並べなんて書いてないしね。
宿泊を予定していた Sim’s Cozy Garden Hostel に到着し、3泊分のドミトリー宿泊費とデポジットを支払う。1泊15元だから200円弱。(後で分かるのだけど、15元などという部屋はないらしい。手違いっぽい。)2段ベッドが2つに、トイレとシャワーが付いた部屋だった。
翌朝は6時に起きてバスで成都大熊猫繁育研究基地に向かう。
着いたのは8時前で、ちょっと早すぎたのか歩けど歩けどパンダなどどこにもいない。
いない。
さらに歩いていると、物知りげな恰幅のいいおっさんと、たぶんその娘さんがでーんとベンチに腰かけていた。
柵の方には飼育員らしきおっちゃんがいる。怪しいのでここで待機することにする。おっちゃんが声を上げる。
「うぉほほぇーい。うぇーい!」
のこのこ出てきやがった!
4匹も!すっげーのこのこしてる!
のこのこもっそもそしたのが4匹!もそもそしてんじゃねえ!いや割と機敏!きびきびしてる!
たけのこの山に向かってもうまっしぐら!きのこ派かたけのこ派かなんて彼らには全然関係ないんだろうね。なんてったってたけのこの山だもんね。たぶんどっちも好きだから選べなかったんだと思う。意外と優柔不断だなお前ら。残念だが俺はたけのこ派だ。
だらしない恰好で一心不乱にたけのこをむさぼる。
むさぼる。
むさぼる。
別の場所では食事が終わったであろうパンダが早速大あくび。いい身分だな。俺もパンダになりたい。
この後生まれたばかり(生後間もなく~3週間くらい)のパンダが入れられてる保育器なんかも見たんだけど、撮影禁止でした。生後3週間くらい経ってると毛は薄いけど割と白と黒の具合が分かる感じだった。
その後はバスで成都動物園へ。
シフゾウとかキンシコウとか珍しそうなのいたけど、一番よかったのは Himalayan Griffon かな。でかいし頭良さそうだし、爪も嘴もヤバい。これに襲われたら死ぬなー間違いなく。
動物園内から直接昭覚寺へ。
昭覚寺ではお昼ご飯を食べれるということで食べてみる。美味しいとか美味しくないとかではなく、普通に食べれた。けど、おそらく山椒だと思うんだけど、完全に舌どころか喉まで麻痺するようなやつが入ってて、それをがっつり噛んだ時はやばかった。3回くらい吐くかと思った吐かなかったけど。
昼食を終えて明日の青城山行の高速列車(新幹線みたいな)の切符を買うために、バスで成都駅に向かう。
切符売り場は有人の窓口が20~30くらいあったんだけど、さばききれないほどの人だかり。
切符売り場だけではなく、改札・待合室に入る前の手荷物検査にも大行列。
てか電車で手荷物検査かー。心配するところはそこなのかねー。いや、引っ越しするような荷物を持っていないかの検査か?
切符を買った後は、建川博物館(民間で最大の抗日記念館らしい)と抗日記念碑(ペンキが塗られたとかでニュースになってた)に行こうと思ってたんだけど、調べた場所が間違ってたみたいで、全然それらしきものが見当たらずに断念。
新南門バスターミナルへ明後日の九寨溝行の切符を買いに行く。窓口の人が何度も何度も「Day after tomorrow! Day after tomorrow!」と確認してくれました。
バスターミナルのすぐそばを流れる川沿いの、綺麗に整備されたベンチでアンパンを食べてから宿に戻りました。
- 出費
- 空港から宿へのタクシー66元
- 宿3泊分45元
- 市内移動のバス6回くらい計12元
- 昭覚寺のお昼4元
- 夕飯アンパン3つ計3元
- 飲料500mlペットボトル5本くらい計20元弱
- パンダ基地入場料58元
- 動物園入場料16元
- 昭覚寺入場料2元
- 成都から青城山への切符15元
- 成都から九寨溝への切符141元
- 合計380元程度